2013年5月8日水曜日

日本三大陶器祭り 土岐美濃焼まつり行ってみた。3

  あまりない、心地よい大恥をかいて、凹むナイーブな心の持ち主だが、景気づけにコーラ飲んだら復活した。炭酸飲むとスッキリする。自称ナイーブ、誰か認めて・・・。

 フラフラとまた出歩いてみたら、美濃焼祭りにちょっと毛色の違うお店を発見。竹細工のお店の様だ。この写真では耳かきを制作している様だ。

 焼き物を観すぎてお腹いっぱい気味でもあったので、竹細工の清涼感にリフレッシュさせてもらうことにしよう。あ、今写真で見て初めて気づいた。一級技能士さんのお店だったのね。
  何に惹かれたかって言うと、お店の雰囲気、竹細工ってのもあるんだが、実はこの小刀に惹かれた。解らない人が大半だと思う。青鋼(あおこう・あおはがね)の小刀の使い込まれた美しさ・・・。一流の板前さんの柳刃に通じるものがあるんだよな。

 自分も革細工をかつて凄い量やっていた時に青鋼の革包丁使ってたっけ。青鋼は研ぎに少し癖があるんだけど、大きな牛さんの革を裁断する際に良く出番がある。

 ・・・。今は正月の時間がある時しか使わないから宝の持ち腐れだ。革庖丁に申し訳なく思う。また、正月休みに何か造るから、ちょっと待っててな、自分の青鋼の革包丁。
  えーと、今まで散々土岐美濃焼祭りのいろんな写真を撮ったけど、初めて購入したものの出番となりました。

 煤竹の箸入れ。

 「煤竹」ってのは囲炉裏の煙などで燻された竹のこと。囲炉裏が自宅ある自体、現代では奇跡的なので、買おうと思っても、探そうと思ってもない、貴重な素材。こちらの店主さんは古民家の解体の時に出てきた竹材を利用して竹小物を製作されている京都の職人さんでした。

 「煤竹」と一言で言っても煤竹一つ一つ、燻された濃さ・時間が違うので表情が違う、まさしく一点もの。この「エイジング」は革細工にも通じる時間がなせる業。薄い色から柿渋、コーヒーのような色まである。
  更に箸入れだけでなく、茶杓も買う。箸入れは茶杓入れに使いたかった。野点する際、格好いい(風流に言うと趣深い)と思ったから。
 この用途で使いたいから、箸入れに茶杓入れてよいかを確認するが
「無理じゃないですか?www」
とのこと。そりゃそうだろうな、用途違うもの・・・。
 生せは生る 成さねは生らぬ 何事も
 生らぬは人の 生さぬ生けり
と、上杉鷹山公の名言の通り、向きと角度で収まる事を確認して、煤竹箸入れと煤竹茶杓 樋有杓の組み合わせを購入。何のために土岐美濃焼祭りに抹茶碗を買いに来たかをしばし忘れる。うん、別にいいや。良い茶杓と茶杓入れ(=箸入れ)を購入できたし。つーか、欲しい抹茶碗があまりに高価すぎた・・・。茶道の作法知らないくせに、抹茶碗の目が先に肥えてしまった・・・。こりゃ問題だな。
 
さ、もう帰ろう。宿はさっき行った恵那市内のルートイン恵那なので、ちょっと距離あるし、陽が落ちたら一気に冷えそうだしな。朝談合坂から飯田くらいまでの長い区間凍えたのでトラウマ状態。
 まだ暖かい内にソフトクリーム食べておこう。道の駅志野・織部で、面白い表記のソフトクリーム発見。

 志野焼の色にちなんだフルーツソース。
 織部焼の色にちなんだ抹茶ソース。
 黄瀬戸の色にちなんだプレーン。

カワイイ表記で素晴らしい。地域の名物に絡めて、素晴らしいアイディアだと思う。
  志野と悩んだけど、抹茶碗を買いに来たから抹茶色の織部が良いかな?と思って「織部」を購入。気合いで3色制覇でも良かったんだけど、身体冷やすのも嫌だし、旅先でおなか壊すのはもっと嫌なので自重した。

 それにしても道の駅志野・織部っておしゃれだし、ショウウインドウの抹茶碗眺めてるだけでも飽きない。こっちの田舎でだっぺだっぺ言いながら、野菜と漬け物しか売るものがない道の駅とは大違いだ・・・。品が違いすぎる。


    
 さ、出発前に今日の相棒&陰の功労者、グレゴリーの大型登山用リュックとブレンボのヘルメット、B-Techも写真撮ってあげた。この野点用の和傘、これがあるだけで雰囲気出るんだよな。欲しくなってきたwww

 これにて日本三大陶器祭り 土岐美濃焼祭りいってみた、終演にございます。