でも、地元でも陶器の祭り、陶炎祭(ひまつり、とよむ。)をやっているので行ってみることにした。
正直、狙っているものは抹茶碗なので、笠間には抹茶碗を作る文化がないので、それほど期待はしないで行った。
うわあぁ・・・。
わかっていたけど、人だらけ。人だらけな場所は人に酔うので、直ぐに場所を変える。落ち着いて作品が観たいので、一旦この陶炎祭会場を後にする。
ちょっと離れた笠間工芸の丘センタープラザで、ゆっくり鑑賞することにした。ゆっくり鑑賞できる場所の方が自分には良いみたい。
安くなってるお値打ちものを探すより、値段は無視して良いものを探して、もし懐具合と相談して許せる範囲なら購入したい。
こんなスタイルで抹茶碗を探すのであれば、今後は陶器祭系統のお祭りよりは工芸展示販売的な、ちょっとお高い系の方が良いのかも。
とにかく最近人混みに弱くなった。年取ったのかな?ハイパーモタードを駆ってそっちこっち行ってる時は元気いっぱい何だけど、人混みが耐えられない。
おおお、笠間工芸の丘センタープラザ、自分が探していた価格帯の数万円級抹茶碗がいっぱいある!!
こちらに多かったのは志野焼系統が多く、ちらちら黒織部、青織部、黄瀬戸がある。
笠間焼、と書いてあったのはなかった様な気がするな。あっても少数だったのか?
笠間焼は江戸中期に信楽焼系統から派生・発展したものなので、時代が抹茶文化が隆盛した安土・桃山時代には存在してなかったから、抹茶碗を笠間で探すのが無理があるのかも知れない。でも、自由な作風で有名でもあるから、心の中になんか無いかな?と思わせるものもある。
変わった八重咲きの藤の花と、もっと変わった「いしお」って着ぐるみ。ゆるキャラの一種なのか?カワイイのか、不気味なのか、判断に困る・・・。
笠間でも抹茶がいただける催しがあったので、星飛雄馬の姉ちゃんの様に物陰からコソコソ見る。格式高いお茶室の様なものなら、前日に派手に恥かいているので二の足を踏むが、ただ飲むだけで良いなら、是非いただきたい。
陰からちらちら見ていたら、どうやら各出店店舗から代表的な抹茶碗を持ち寄って、抹茶と季節の柏餅がいただけるらしい。
この発想は素晴らしい。自分が選んだのはいそべ陶苑さんの青い抹茶碗。土岐美濃焼祭りで見た、十万円級の器と似てる色彩。青系統は何焼きっていうんだろう??釉薬とかのかけ方、焼き方とか、いろいろあるんだろうけど、ちょっと気になるんだよなあ、
笠間で一番オーラを発していた器、中野 童男(なかの をぐな) さんの抹茶碗。許可を得て撮影させてもらう。灰色の下地に青緑の様な釉薬が掛かっている。
自然釉、だそう。作成、焼き上げ方法まではさっぱり解らんけど、自然にできあがる偶然の産物なのかなぁ・・・。
それにしても、良いものは高い、って事が良くわかった。安くて良いものなんて、抹茶碗ではない様な気がするわ。