やはり長い。

　判っちゃいたが、まな板に乗り切らない。台所をヌルヌルで汚してしまいそうで頭を使いながら捌いていく。

　しかし、でっかい頭を落とすので一苦労し、出刃の鋭さが鈍ってきた。時々やたら頭落としにくい大物がいるが、この日の2本とも頭が硬かった。

　でもここまでデカイと下ろすのが余計な腕も何もなく簡単に柵にできるからここからは楽できるな。

　…。扉の外でアカトラ柄の何者かが鳴き叫び始めた。嫌な予感がするぞ。