2013年5月5日日曜日

日本三大山城 濃州岩村城まで遠乗りしてみた。


 5/3 日本で一番下りが混雑する日、敢えて中央道で遠くまで行きたくなった。目的?近くの温泉で、GW期間中に茨城県笠間市で陶炎祭(=ひまつり、陶器のお祭り)をやる、と言うフライヤーを見つけたから。で、なんで中央道に乗ってるんだよ?となる。

 ・・・。笠間近いんだもん。折角だからひねくれて、遠くでやってる同じような祭り、土岐美濃焼祭りに行きたくなった。

 馬鹿か?って言われる。否定しない。鐵のお馬さん乗りの我々の業界では「馬鹿」は褒め言葉です。ありがとうございます。片道約450kmの旅の記録、ご開帳。
  1枚目は中央道下り談合坂。朝5時丁度位に到着。鬼の渋滞を避けるため、3時出発で丁度2時間ってとこ。早く着いたがもう混み始めていて八王子JCTで一回足をつく事になった。・・・。寒すぎてかじかんですり抜け出来るコンディションではなかった。あまりの寒さ、Gショック計測3.7℃に耐えられず、1時間解凍。無駄な時間になった。

 更に諏訪湖SA。中央道の最高地点のあたりでも気温はほとんど変わらない。諏訪湖SAでも1時間解凍。苦痛でしかないが、渋滞嫌って北関東~上信越の寒さよりは幾分マシだと思うが、それでも寒い。家に帰ってきて同時刻の上信越沿線のアメダス見たら中央道沿線より3~4℃寒かったみたい。近いし、まだ暖かかったから、中央道周りで正解だった。
 岡谷JCTを過ぎて気温も5度を超え、陽が高くなったらだいぶ楽。一気に恵那まで進む。岡谷から恵那まではハイスピードセクションなのか、流れが速い。気持ちが良いが、GWには付きものの右車線マイペース車両が多くてちょっと困る。

 土岐美濃焼祭り前に岩村城址まで行こうと思って、国道19号~257号を進むと綺麗なダム湖発見。
 海沿いの人間は山やダム湖に縁が無いから、見つけたら一服入れたくなる。一息つくために入っていったら、車止めにカワイイ雀さんがお迎えしてくれた。ちょっと和んだ。こういう一見無駄とは思える物が実に良い。ここは阿木川ダムっていうらしい。常州住まいなので、初めて聞いた。岐阜・愛知の大切な水瓶らしい。
 木陰で一休みさせてもらう。遠くに国道257号の橋が見えたり、水質保全用の噴水(バブリングや上層・下層の水の循環に大事な物らしい)が見えたり、景色はなかなか良かった。
 諏訪湖SAから休んでなかったから、ちょっと長めに休ませてもらう。特に人が多いわけでもないからひっくりかえって体力回復に努める。

 ここまでの経路で岐阜ナンバーの車には特に怖い思いはしないんだが、松本ナンバーのむちゃくちゃな運転は怖かったな・・・。右折の感覚が異常だ。あと、高速で左抜きは平気だし、合流地点で左車線開けてると普通に突っ込んでいくし。松本ってこんな地方ルールあるのか?毎回びびらされる。マナーの悪いところで走っている常州人ががびびるってそうはないぞ・・・?
 国道257号を道なりに進んで、岩村城跡へ入る看板発見。これはわかりやすくて良いな。観光客に親切で素晴らしい。

 そっちこっちに岩村城の看板が出てて、日本酒の女城主なんて看板もそっちこっちに出てて、この近辺の人たちに愛されているのが良くわかる。
 
 ここまでの国道257号も道は良いし、ほどよくコーナーもあり、バイク旅にはオススメできる東濃のポイントだと思うな。歴史に興味があるかは人それぞれだとは思うけど。





 この看板の直ぐそば、ガードレールの外に芝桜が自生してた。
この年になってきたら花の美しさ、季節の移ろいがちょっとずつ解る様になってきた気がする。

 人生後半戦を迎えた様だwww

 いや、素直に「美しい物の良さ」が解る様になるまで30数年かかるのかな?それともそれだけの景色を嗜む経験を積むのにそのくらい掛かるのかな?
  看板の入り口から1km弱位、すげえ狭い道を登る。車はすり違えない。

 それより恐ろしいのは半端じゃない浮き砂、松葉などの落ち葉がアスファルト上に散乱していて、二輪乗りは恐怖以外何物でも無かった。しかもコーナーはタイトだし、途中で未舗装路まであった。

 自分のハイパーモタード、はやひで号なら未舗装路位なら足回りがネコ足設定だからいなせるけど、ネイキッドとかなら恐怖だろうな。上まで行って駐車スペースにはスポーツスターの先客が居た。スポーツスターにはここまでの上り、怖かったろうな。車重もあるし。昔乗ってたから良くわかる。
  案内板の前に停めて、アングルを変えて撮影したらもう凄い石垣がある。

 wikipediaの岩村城によれば、1337年には記録に残って居るみたいだから、この写真に写っている石垣がその時期に組んだか、もう少し後に組んだかは判らないが、重機のない時代にこの石垣を組んだ職人、動員された農民の方々に敬意を表さずには居られない。

 この1枚に移っている箇所だけでも高さが相当あるぞ・・。
 天守のあったであろう、最上部に上がってきた。
最上部の眺め、壮観の一言。

このハイパーモタードとの比較でどのくらい凄い石垣かが解ると思う。

 あれ?そういや国宝の姫路・彦根・犬山・松本城、他では会津鶴ヶ城、名古屋城、弘前城、あちこちのお城見てるけど、こんなに近くでハイパーモタードと写真撮れた場所って無かったかも。

 それにしても、日本の土木技術って、中世から素晴らしい職人の技術があったんだな、としみじみ思った。

 コンクリートから人へ、なんてばかげたこと言い出した政党がかつてあったけど、痛烈に馬鹿の極みだな。自然災害は土木や治水技術が人を守るんだよな。

 日本の世界に誇る技術だよな。